腎臓の合併症が恐ろしい！！

腎臓に負担をかけ続けると機能が低下しさまざまな合併症を
引き起こします。

１．高窒素血症（腎不全）
腎臓の機能が低下し、老廃物を十分に濾過できず体内に不必要なものや有害なものが
腎臓に蓄積してしまいます。
腎臓の働きが正常の30％以下に低下した状態を腎不全といいます。
いったん慢性腎不全になってしまうと、腎機能は回復不可能ですのでそうなる前に
早めの対処が必要です。
ちょっと転んだだけで骨折をしてしまったり、生理などではないのに常に貧血気味だなと
感じる場合は、一度診察を受けてみてください。

２．高血圧
腎臓では水分や塩分バランスを保つ役割があるのですが腎臓の機能が低下するとそれらの調整が
うまくできず高血圧になります。
そうなると、腎臓にさらなる負担をかけさらに血圧が上昇するという負のループとなってしまいます。
高血圧は、動脈硬化・心臓病・脳卒中などの恐ろしい病気を引き起こしますので早急な対応が必要です。

３．尿濃縮力障害
腎臓には体の水分量を調整する役割があります。
全然飲み物を口にしなかったとき、例えば朝なんかは尿が濃くなったな　と感じたことはありませんか？
また、汗をたっぷりかいたスポーツの後も尿が濃くなる傾向にあります。
しかし、腎臓の働きが低下すると、頻尿になったり夜中に何度もトイレに起きるなどの症状が起こってきます。
寒くもなく、たっぷり水も飲んでいないのにトイレに何度も行きたくなる場合は膀胱もですが腎臓の病気を
疑うことも忘れない下さい。


４．腎性骨症
カルシウムは腸管から吸収されるのですが、その際に腎臓で活性化したビタミンDが必要となります。
腎臓の機能が低下すると、カルシウムの吸収力が低下し骨がもろくなり骨粗しょう症が進行します。
ちょっと転んだだけで骨折したり、歯がもろくなるなどの症状が現れたら、サプリメントに頼らず
すぐに病院に行ってください。


５．腎性貧血
腎臓が悪く貧血になるなんてあまり想像がつきませんが、腎臓には血液に関する役割もあります。
もちろん、血液は骨髄でつくられるのですが、その骨髄に血液を作る指令をだしているのは腎臓なのです。
ですので、腎臓の機能が低下すると、その指令がきちんと送られず徐々に慢性的な貧血状態となってしまいます。
階段をちょっと上っただけで息切れがしたり何気ない時に動悸がするなどの症状が続くようであれば軽く考えず
一度検査をお勧めします。

一見、腎臓は関係ないように思える症状ばかりです。
気付くのが遅れるとさらなる合併症を引き起こし、命の危険にさらされることも
あります。あれ？っと思ったら一度しっかりと検査をして、安心して楽しい人生を送りたいですね。